[演出ノート]
演劇とは、舞台上で上演されることが全てではありません。人が集まること、準備をすること、本番、その批評、思い出などなど、それら全てのことが「演劇」という芸術の一部なのだと思います。別の言い方をすれば、企画として面白いものと上演として面白いものは全く別のものだし、面白い脚本が面白い上演になるとも限りません。それらは、一本の線でつながるものではなく、それぞれ別の論理と価値観を持っています。
私達6.5/wは、人が集まること、そこで行われる対話や議論、そして上演のための具体的な企画というプロセスの全体を、私達の「演劇作品」として考えています。ですから今回の『卒業←アレルギー』という作品も、今日の上演だけを指すのではありません。私達が多くの人達と出会い、語り、生み出していく全てが、今日このような形を取って現れたのだと言えます。
今日まで一緒に作ってきた参加者、そしてご来場の皆様との出会いが、それぞれにとってどのような波紋を生み出すのか、それとも生み出さないのか。
私自身とても楽しみにしております。
→寄稿文
[公演日程]
2012年3月25日 日本大学習志野高校体育館
[出演・スタッフ]
構成・演出 坂田 尚
ドラマトゥルク 寺尾 恵仁
構成チーム 工藤 雄一郎
進 千紘
西 樹里
三宅 舞
出演 (日本大学習志野高校演劇部) (同卒業生)
石毛 佑樹 有賀 由惟
遠藤 紘太 上田 光次
川淵 愛美 梅津 祐介
草間 咲穂 東條 晃大
小松 弘季 永島 萌
坂元 春香
杉山 智美
鈴木 彩加
妹尾 惣介
遠田 莉沙
林 里奈
細川 由一朗
丸楠 雄太郎
畑 嘉郎
工藤 雄一郎
坂田 尚
寺尾 恵仁
西 樹里
映像 進 千紘
映像補助 石川 清隆
制作 三宅 舞
当日制作 金子 椿
写真提供 岩渕 由紀子
梅津 佳七子
企画・製作 6.5/w
[記録]
2010年11月 企画開始
12月 演劇部との交流開始
2011年 2月 演劇部へのインタビュー実施
3月 卒業生へのアンケート実施
4月 第一回演劇部対象ワークショップ
6月 演劇部にインタビュー
7月 第二回演劇部対象ワークショップ
演劇部・卒業生にアンケート実施
9月 第一回卒業生会議
演劇部・卒業生の交流開始
10月 第二回卒業生会議/ワークインプログレス公演『allergie』
11月 第三回演劇部対象ワークショップ/演劇史講義
演劇部・卒業生の二世代対話開始
2012年 1月 第二回二世代対話
2月 第三回二世代対話
3月 本番に向けての構成